退局したいけど、切り出し方が分からない…!
医局を辞めようと思ったとき、話の切り出し方が分からずに悩むことはありますよね。
また上司が切り出し方に違和感を感じた場合、退局意思が伝わらない可能性もあります。
では実際に、どのように切り出せば円満退職に繋がるのでしょうか。
この記事では退局意思を伝える具体的な切り出し方や、切り出すときの注意点について解説します。
この記事を読めば、スムーズに退局できるタイミングについても知ることが出来ますよ。
ぜひ最後までご覧ください。
\医局を辞める前に次の病院を探しておこう/
医局を辞める切り出し方とポイント
教授を納得させられる切り出し方ってあるのかな?
医局を辞めるとき、話の切り出し方に悩むケースはありますよね。
上手く切り出せられれば、スムーズに退局出来るのは言うまでもありません。
ここでは具体的な切り出すときのポイントを、次の4点に分けて解説します。
退局を認めてもらえるよう、ベストなタイミングを見極めよう!
教授が快く対応してくれる切り出し方
まず、教授が快く対応してくれる切り出し方を見ていきましょう。
切り出すポイントとしては、次の3つが挙げられます。
切り出すポイント
- 退局の相談をする日時を事前に決める
- 退局理由は明確にしておく
- メールでやりとりする場合は、往復回数を最小限にする
教授は忙しいことが多く、当日にいきなり相談するのは失礼に当たります。
確実に相談できるよう、事前に相談の日程は決めるようにしましょう。
メールで日程を決める際は、必ずメールの返信は最小限で済むよう工夫が必要です。
\コピーして使ってね!/
(例)メールで相談する場合
〇〇教授
お世話になっております。
▲▲病院で勤めております●● ●●と申します。
突然のご連絡で申し訳ありません。
私事で大変恐縮なのですが、折り入ってご相談したいことがございます。
つきましては、〇/〇までにお時間を頂戴することは可能でしょうか。
具体的な希望時間といたしましては、次の通りです。
- 〇/〇 〇時〇〇分~〇時〇〇分
- 〇/〇 〇時〇〇分~〇時〇〇分
- 〇/〇 〇時〇〇分~〇時〇〇分
お手数おかけし申し訳ございませんが、ご検討のほどよろしくお願い致します。
予め希望日時を伝えることによって、教授も予定が確認しやすくなります。
すり合わせが一度で済むため、メールの回数も最小に抑えられるメリットも。
もし可能であれば、相談にかかる時間を添えると相手も計画しやすくなるよ!
相談にかかる時間は多めに見ておくと、よりスムーズに予定が立てられます。
引き止められずに辞める意思を伝える方法
教授に退局の意思を伝えるときは、スムーズに伝えられるよう事前準備することが大切です。
事前準備すること
- 退局理由を明確にしておく
- 退局の意思を固めておく
- 話すイメージをしておく
退局理由が定まっていないと、相手にも気持ちは伝わりません。
また退局理由が明確であっても、意思が固まっていないと迷う原因に。
本当に退局するつもりなの?
相手に不信感を与え、引き止められる可能性もあります。
必ず退局の理由をはっきりさせておき、意思を固めておきましょう。
また、教授と話すときのイメージをしておくのも大切です。
どうやって話せば伝わりやすいか、失礼がないかなどをシミュレーションしてみてください。
いざ話すとなったとき、慌てず冷静にコミュニケーションを取ることができます。
ストレートに気持ちが伝わり、教授も快く対応してくれるでしょう。
切り出す理想のタイミングは9〜10月
退局を切り出すタイミングは、9月~10月が良いでしょう。
医局人事の希望調査が始まると、翌年4月の人事に向けて医局内は慌ただしくなります。
忙しい時期に声をかけると、退局の相談を断られるケースも。
相談するタイミングが遅い場合、医局全体に迷惑がかかるのです。
そのため遅くとも10月には退局の意思が伝えられるよう、予定を調整しましょう。
前もって伝えれば、医局人事にも情報を反映しやすくなるよ!
医局人事の組み直し等が不要になり、後々の引継ぎ業務もしやすくなります。
医局側が仕事がしやすいように、あくまで配慮して動くことがポイントです。
医局を離れるベストな時期は3月末退局
実際に退局する時期は、3月末が理想です。
理由として、業務の引継ぎをスムーズに行えることが挙げられます。
医局人事は12月末に発表されるため、後任が決まった時点で引継ぎが始まります。
1ヶ月だけでは、患者やコメディカルとの関係構築は難しい可能性も。
また診療業務の引継ぎも、過密なスケジュールで進めなければなりません。
必ず余裕を持たせて、着実に引継ぎを進められるようにしましょう。
3カ月ほどの余裕をもたせれば、充分に診療業務の引継ぎも可能です。
コミュニティも形成されており、診療業務も円滑に回るでしょう。
後任の医師が仕事をしやすい環境を作り、退局しましょう。
医局を辞めるときの注意点
医局を辞めるとき、いくつかの注意点があります。
注意点を理解しておけば、円満に退局することができます。
必ず詳細を確認して、ストレスのない退局を目指しましょう。
退局意思ははっきり伝える
退局の意思ははっきり伝えるようにしましょう。
辞める旨を相談する際、必ず辞める理由を聞かれます。
回りくどく理由を伝えると、相手が困惑させる原因にも。
結局何が言いたいんだ…?
理由を明確にすることに時間を割いてしまい、肝心な手続きについての相談が出来ない可能性も。
また理由が曖昧だと、引き止めに遭うケースも少なくありません。
迷う素振りは見せず、はっきりと意思表示をしましょう。
退局の理由はポジティブに
退局の理由を話すときにも、注意が必要です。
理由がポジティブな内容でないと、医局と揉める原因になりかねません。
- 医局人事に振り回されたくない
- 医局のローカルルールが嫌
- 人間関係の争いに巻き込まれたくない
- ●●先生が嫌いor苦手
- 学会や研究の手伝いがしたくない
- 結婚で医局を離れなくてはいけなくなった
- ○○科の▲▲先生のもとで臨床経験を積みたい
- ○○科を得意とする■■医局で専門分野の勉強をさせて欲しい
- 新天地で自分の可能性を試してみたい
もしネガティブな部分が本当の理由だとしても、必ずポジティブな理由に転換して伝えましょう。
ポジティブな理由だと、教授も快く送り出してくれるよ!
情報収集を丁寧に行う
転職活動をする際は、情報収集を丁寧に行うことが大切です。
「早く辞めたい!」と考えていると、焦って変な病院に就職を決めてしまう可能性も。
加えて肌に合わない病院だったら、退局を後悔する原因になりかねません。
しかし診療業務をこなしながら、情報収集するのには限界もあるでしょう。
そんなときこそ、転職エージェントを上手く活用することがおすすめです。
転職エージェントは、あなたの希望に沿った求人情報の紹介や面談日の調整、採用後手続きのサポートまでしてくれます。
また、ときにはエージェントから就職先へ「おすすめの人材です!」と就職を後押ししてくれることも。
もしひとりきりでの情報収集が難しければ、転職エージェントを頼っていきましょう。
医局を悪く言わない
退局の相談をする際、医局を悪く言わないように注意しましょう。
医師に対する待遇や働く環境が悪くて、不満がたまっているかもしれません。
しかしあなたに知識や経験を積ませてくれたのは、今の医局です。
退局できるまでの、ほんの少しの期間だけ我慢しましょう。
納得できない部分があっても、感謝の気持ちを持って接してください。
そうすればスムーズに辞めることができ、今よりも良い環境で働けるようになります。
医局を辞める切り出し方を実践するメリット・デメリット
円満に医局を辞めるためには、退局の切り出し方が重要です。
では本当に医局を辞める際、辞めることによってリスクは発生しないのでしょうか。
メリット・デメリットを確認し、辞めることが最良の選択かどうかが見直していきましょう。
後悔しない退局のために、しっかりと確認していきましょう!
医局を辞めるメリット:働き方が自由に選択できる
医局を辞めると、働きかがが自由に選択できるようになります。
具体的なメリットは次のとおりです。
- 好きな土地で働ける
- コミュニティで悩むことが減る
- 薄給・無給状態から解放される
- プライベートを充実させられる
- 診療業務だけに集中できるようになる
働き方が選べるようになることで、好きな土地で働けるようになります。
また出世争いなどに巻き込まれることが無くなり、コミュニティに悩むことが減るでしょう。
加えて転職することによって高収入を目指すことができ、プライベートを充実させることも可能です。
メリハリをつけた働き方が出来るようになり、診療業務に集中できるメリットも。
労働環境が改善され、望む未来が手に入れられる可能性が高いです。
医局を辞めるデメリット:出世しにくい
医局を辞めるデメリットには、出世のしにくさが挙げられます
具体的な内容は次の通りです。
- 臨床研究や資格取得が困難になる
- 症例に出会う機会が減る
- 繋がりのあった医局員の関係性がなくなる
- 大学院進学・海外留学な厳しくなる
- 昇給がしにくくなる
医局ほど、研究や資格取得に適した環境はほとんどありません。
加えて希少症例や難しい症例に出会える機会もありますが、退局すると触れる機会は無くなるでしょう。
また医局員との関係が疎遠になり、大学院進学や海外留学が厳しくなることも予想できます。
もしあなたが更なるキャリアを目指すのであれば、市中病院などの規模の大きい病院への転職を目指しましょう。
医局を辞める切り出し方を実践する前に見直すべきポイント
医局を辞めると切り出す前に、いくつか見直しておくべきポイントがあります。
退局は医師人生の中でも大きなターニングポイント。
辞めた後の未来で成功するためにも、しっかり確認しておきましょう。
やりたいことを明確にしておく
まず、必ずやりたいことを明確にしておきましょう。
自分が目指すキャリアを固めることによって、将来的に必要なものが見えてきます。
明確にする際のポイントの例
- どんな症例を診て何を専門にしたいか
- いくらくらいの収入が欲しいか
- 取りたい資格はあるのか
進路が曖昧なままだと、退局後に後悔する原因になる可能性も。
時間がかかっても良いので、確実に決めておくことをおすすめします。
将来のために必要な環境を見直す
今後の進路が明確になったら、今後に必要な環境を見直しましょう。
見直すときのポイントの例
- 望むスタイルで働けるのか
- 資格は取りやすい状況になっているか
- 高収入は望めるのか
見直しが終わったら、転職先を探し始めましょう!
ただし全ての条件を満たす転職先は、見つけるのが難しいと考えておきましょう。
全ての条件を満たす病院は、離職率が低く求人を出していないことがほとんど。
そのため求人情報を探す際には、自分の希望に優先順位を決めておくことがおすすめです。
転職先は一つに絞らず、幾つかの病院を検討すると失敗しにくいよ!
本当に辞めるだけが選択肢か考える
将来のビジョンが明確になったら、今の自分にとって退局がベストな選択か検討しましょう。
辞めることに注力していると、自分にとって最良な選択を見落とす可能性があります。
選択を誤った…!と後悔しないように、手を抜かずに検討しよう!
医局への出戻りは可能ですが、辞めて直ぐに受け入れて貰うのは難しいです。
また辞められないかと医局側も不安になり、あなたへの信頼が失われる可能性もあります。
退局が最良の選択か、それ以外の方法はないかなど多角的に考えていきましょう。
医局を辞める切り出し方:ほかの病院の情報も知っておこう
退局を切り出すことに、まだ不安を感じる…。
辞めた後の心配から、退局を選べないこともありますよね。
もし医局を辞める決心がつかなければ、他院の情報を見てみてください。
今の労働環境と他院を比べることで、多角的に状況を判断することができます。
気持ちの整理がつき、辞めるための情報収集にも役立つかもしれません。
もし働きたい!と感じる病院があれば、転職のプロに相談することもできます。
まずは無料登録だけして、まとめて情報検索してみましょう!
医師転職ドットコム
なんといってもおすすめは医師転職ドットコムです。
その理由は求人数がダントツ多いから。
常に3万件以上の求人と1万件以上の非公開求人を持っています。
エージェントさんの質も高く、とても親身になって相談にのってくれます。
ここだけの話、他の転職サイトでは断られてしまうような相談にも親身になってのってくれます。
相当難しい条件の転職や相当医局をやめにくい状況でも大変頼りになりますよ。
\頼りになる転職サイト/
マイナビDOCTOR
他職種の転職にも強いマイナビDOCTOR。
40年以上の実績があるからこそ、案件数・回転率ともに上位。
非公開求人も登録で見られるので情報収集にはおすすめです。
\たくさん情報収集できる/
民間医局
常勤転職もバイトも一気に見られる民間医局
新着求人も多いので常に新しい情報が見られます。
登録すれば医師賠償責任保険も入れるので、「うっかり保険に入り忘れた!」も防げます!
\ 医師賠償責任保険も入れて安心 /
まとめ:理想のワークバランスを目指すために幅広い選択を
今回は退局意思を伝える具体的な切り出し方や、切り出すときの注意点について解説しました。
- 教授の予定を丁寧に伺う切り出し方をすれば、退局を快く認めてもらえる
- 退局を切り出すタイミングは9月~10月がベスト
- 実際に辞める相談をするときは感謝の気持ちを忘れずに
- メールでやりとりするときは往復回数を最小限に押さえる
- 丁寧な対応に徹して円満に退局しよう!
辞める意思を伝えるとき、切り出すまでには時間がかかります。
しかし時間をかけすぎてしまい、タイミングを逃しては本末転倒です。
将来の自分のために、必ず事前準備をして確実に辞められる環境を作っていきましょう。
あなたがスムーズに退局できるよう、心から応援しております。