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医局に入らないと困る?苦労すること5つと入局せず専門医を取る方法!

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最低限の労力で専門医を取りたい!

できれば入局したくないな…

専門医資格の取得を目指すとき、医師の多くは医局への所属を検討します。

しかし医局にはローカルルールがあり、雑用を頼まれることもしばしば…

余裕をもって専門医資格を取得するために、あえて医局に入局しない医師は少なくありません。

では医局に入らなかった場合、どのようなリスクや困ることがあるのでしょうか。

この記事では医局に入らない場合の困ることや、入局せずに専門医資格を取得する方法を解説します。

この記事を読めば、医局以外で専門医プログラムを見つける方法も知る事が出来ますよ。

ぜひ最後までご覧ください。

目次

医局に入らない医師は増えている?入局しない人の割合は約1割!

医局に入らない医師は増えている?入局しない人の割合は約1割!

医局に入ることを王道と考える人がいる中、医局に入らない医師はどのくらいいるのでしょうか。

厚生労働省が実施した「令和2年臨床研修修了者アンケート」では、次の結果が出ています。

出典:令和2年臨床研修修了者アンケート

グラフを確認する限りでは、医局への入局をする人は全体の約7割、入局しない人は約1割となっていました。

所属を希望しないという選択は、全体から見てもマイナーであることが分かります。

しかし働き方改革の影響を受け、医局以外を選択する人は今後も増えていくと予想されるでしょう。

では医局に入らない選択をしたとき、将来に関わるリスクにはどんなものが挙げられるのでしょうか。

次の章では入局をしなかった場合に困ることについて、詳しく解説します。

医局に入らないと困る?入局しないで苦労すること5選

医局に入らないと困る?入局しないで苦労すること5選

医局へ入らない人が増えている一方で、入局を選択する人はまだまだいます。

では入局しない場合、どんなことに困るのでしょうか。

医局に入らないと働き口に困るかも?対処法も併せて紹介するよ!

勤務先を自分で探す必要がある

入局しない場合、勤務先を自分で探す必要があります。

医局に入っていれば常勤先だけでなく、外勤先まで紹介してくれるので、働き口に困ることはありません。

ただし、自分で自由に決めていきたい人には不利な状況でもあります。

医局に入らなかったら、自分の好きな病院を選べるよ!

勤務先を自分で探すときにやること

  • 面接に必要な書類の準備
  • 面接日程を決めるやりとり
  • 採用後のお礼連絡
  • 入職までの必要手続きの確認

列挙してみると意外に多いことがわかります。

もし自分でやりきるのが難しい場合は、転職サイトを活用しましょう。

転職サイトでは求人の紹介のほか、採用までに必要な手続きをすべて行ってくれます。

人との関わりが減ったり人脈が乏しくなる

医局に入らないと、人との関わりが減り人脈が乏しくなります。

初期研修終了後、医局に入るのが王道ルートと考える医師はまだまだ少なくありません。

そのため医局には医師が多く在籍しており、医師同士が関わって臨床研究に取り組むことも。

また、医局人事で病院を転々とすることで、必然的に人との関わりが増えます。

医局に所属しなければ異動もなく、人脈が乏しくなるでしょう。

人脈を広げたい医師は、医局に入ることを今一度検討しよう!

研究に取り組む環境が減る

研究に取り組む環境が減るのも、医局に入らないと困る要因のひとつです。

医局には論文や医療情報が集まりやすく、研究に最適な環境が揃っています。

一方で医局以外の病院では、自分から情報を集めに行かないと研究できません。

もし将来、研究に注力したいと考えるのなら規模の大きい病院を選びましょう。

市中病院や病床数の多い病院であれば、医局に所属しなくても研究ができる可能性があります。

院長や教授などのポストへ出世しにくい

医局に入らないと、院長や教授などのポストへ出世しにくくなります。

医局には信頼と実績があり、責任の伴うポストには医局員が就くことがほとんど。

特に規模の大きい関連病院では、院長や教授など、上層部のほとんどが医局員となっています。

加えて医局員はエスカレーター式で昇進するため、特別な何かをする必要もありません。

市中病院など、医局以外の病院は院内ルールに則った昇進をするよ!

いつか重要なポストに就きたい!」と考えるなら、病院の昇給基準は事前に情報収集しておきましょう。

マイナー科は専門医が取りにくい

マイナー科の専門医資格が取りにくいのも、医局に入らないと困る理由です。

専門医資格の取得には、各診療科の研修プログラムに参加する必要があります。

内科や外科などのメジャー科は、医局以外にもプログラムを実施している病院は多いです。

眼科や皮膚科といったマイナー科だと、地方では大学医局一択になることも…。

医局に入らず資格取得を目指す場合は、県外の病院を選択することを視野に入れましょう。

医局に入らない医師は意外と多い!【入らなくて良かったこと7選】

医局に入らない医師は意外と多い!【入らなくて良かったこと7選】

医局に入らないと困るケースがある一方で、入局をせずに働く医師もいます。

では医局に入らなくて良かったことには、どんなことがあるのでしょうか。

ここでは医局に入らなくて良かったことに注目して、分かりやすく解説します。

面倒な仕事は一切なし!メリハリのある仕事ができるよ!

自由な場所で働ける

自由な場所で働けるのも、医局に入らなくて良かったことのひとつです。

医局に入ると、医局人事に従って県外の僻地へ引っ越すことも…。

希望する土地で働くことが難しく、頻度の引っ越しに疲れてしまいます。

入局しなければ、通勤しやすい場所や、憧れていた病院で働くことができるのです。

家庭の事情を優先した働き方もできるよ!

辞めるタイミングも自由に選択できるため、働きやすいと感じる人が多いです。

医局独自のしきたりに従わなくていい

入局をしなければ、医局独自のしきたりに従わずにすみます。

医局にはローカルルールが存在し、守らなければならない空気があります。

ローカルルールの例

  • 研修医の勧誘
  • 学会発表の強要
  • 医局旅行への強制参加
  • 参加前提の研究へのお誘い
  • 大学院進学の提案

守らなければベテラン医師から指摘されることもあり、窮屈に感じることもあるでしょう。

しかし医局に入らなければ、面倒なルールに従う必要はありません。

プライベートを切り離して仕事できるようになるよ!

働き方を自由に選び、充実した私生活を送れます。

大学病院で働かなくていい

医局に入らない選択をすれば、大学病院で働く必要もありません。

大学病院での勤務は薄給・無給になることがほとんど。

また研究や論文執筆に誘われることもあり、プライベートを犠牲にするケースが多くなります。

加えて大学病院には難しい症例が集まりやすく、緊張の連続で自分に余裕がなくなることも。

働きに見合った収入を得たい場合は、医局に入らずに就職した方が良いでしょう!

病院によっては、医局員より収入が高くなるよ!

外勤先も好きな病院へ行ける

医局に入らなかったら、外勤先も好きな病院へ行けます。

医局では薄給になりやすいため、基本的に外勤に行って収入を担保します。

しかしどこの病院に外勤に行くかは勝手に指定されてしまうため、割りの良くないバイト先を振られたり、通勤に2時間かかる病院を紹介されることも。

時には代理として外勤に行かされるケースも…。

外勤先を変えることはできないため、苦に感じる場合があります。

外勤先を自由に選びたかったら、医局に所属しないことがおすすめ!

ただし、求人情報は自分で確認する必要があるので注意しましょう。

お給料が高い

医局に所属しない方がお給料は高くなります。

医局ではお給料が薄給・無給になることは珍しくありません。

また「学ばせている」という医局側の姿勢が強く、不満があっても文句が言えない環境です。

そのため高収入を目指したい場合は、医局に入らない方が良いとされています。

楽な仕事をしながら、高収入を目指すこともできるよ!

転職サイトには、高収入の求人が数多く揃っています。

一度求人情報を見てから、医局に入るか決めるのも良いでしょう。

医局長や講師など面倒な役回りがない

医局に所属しなくて良かったと言われる理由に、医局長や講師など、面倒な役回りがないことも挙げられます。

医局長や大学講師などは、基本的にボランティアです。

お給料が発生することはなく、自分の時間を削って対応します。

特に医局長の場合、医局人事の振り分けなど「人から嫌がられる仕事」をやらなければなりません。

医局に所属しなければ、自分の時間は自分で使えるよ!

もし診療業務以外の仕事を嫌に感じるのなら、医局へ所属しない方が良いでしょう。

最低限の努力で専門医が取れる

最低限の努力で専門医資格が取れるのも、医局に入らなくて良かった理由のひとつです。

医局には学べる環境が揃っていますが、一方で研修プログラム以外の業務を任されることも。

単位取得に集中することができず、試験を見送る可能性もあります。

スムーズな専門医資格の取得を目指すなら、市中病院などのカリキュラムを実施している病院を選びましょう。

無駄な努力をせず、最短で資格を取れるよ!

医局に入らない医師も専門医を取れる?資格の取得方法!

医局に入らない医師も専門医を取れる?資格の取得方法!

医局に入らなくても、専門医資格の取得を目指すことはできます。

しかし病院選びに失敗すると、医局員よりも取得に時間がかかる可能性があります。

じゃあ、どういう病院を選んだらいいの?

病院を選ぶときは、次の3つのポイントを大切にしましょう。

医局以外の病院を見分けるのが大切!失敗しないように病院見学には必ず行こう!

専門医機構のHPで専門医プログラムのある病院を探す

まずは専門医機構のホームページから、研修施設一覧を確認しましょう。

出典:一般社団法人 日本内科学会 研修施設一覧

研修施設一覧は、各診療科の学会ホームページから検索することが可能です。

一般的に「大学」とつく病院が医局なので、入局を希望しない場合はそれ以外の病院を選びましょう。

プログラムの内容はHP内のPDFから確認できます。何ができるかなども、この時点で確認しておくことがおすすめです。

確認するべきポイント

  • 症例数は足りるか
  • 雰囲気的に忙しくないか
  • 必要以上の論文執筆や学会発表がないか
  • QOLが高そうか

行きたい病院に目星がついたら、病院見学に行きましょう!

病院見学に行く

行きたい病院が定まったら、必ず病院見学に行きましょう。

ミスマッチを避けるため、面倒に感じても必ず見学はするようにしてください。

病院見学の前に、病院へ連絡して見学を申し込もう!

見学の申し込みの際には、メールで予定を確認することがおすすめです。

各病院の公式HPに記載された代表連絡先へ、メールするようにしてください。

メールの例文は次のとおりです。

”〇〇病院 専門医プログラム担当様

突然のご連絡失礼いたします。

△△病院研修医〇年目の▲▲ ▲▲と申します。

貴院の研修プログラムに興味があり、詳細をお伺いしたくご連絡いたしました。

もしよろしければ院内の見学をさせて頂きたいのですが、ご都合はいかがでしょうか。

誠に勝手ながらこちらの都合といたしましては、以下日程を希望しております。

  • 【第一候補】〇/〇 〇〇時~〇〇時
  • 【第二候補】▲/▲ ▲▲時~▲▲時
  • 【第三候補】□/□ □□時~□□時

上記日程以外でも柔軟に調整いたしますので、ご検討頂けますと幸いです。

お手数おかけし恐縮ではございますが、よろしくお願いいたします。”

実際に見学をする際は、担当者に次の内容を確認しましょう。

担当者に確認するポイント

  • 院内の雰囲気はどうか(怖い先生はいるか)
  • 先輩医師は順調に専門医資格を取得しているか
  • 指導医は複数人いるか
  • 同期になる医師はいるか

先輩医師が専門医資格を取得していれば、確実に単位が取れる環境だと考えよう!

先輩や同期がいると、指導医に聞きにくい質問にも気軽に答えてくれます。

専門医プログラムのある病院で取得を目指す

見学後に気持ちが固まったら、専門医プログラムのある病院で取得を目指しましょう。

医局の場合はプログラムの実施以外に、別の業務を頼まれることが当たり前にあります。

難しい症例を担当する可能性もあり、単位取得に集中できないことも。

専門医プログラムを持っている病院に入れば、無駄な時間を取られることはありません。

プログラムを着実にすすめ、専門医資格の取得を目指していきましょう。

どうしても自分で病院を探すのが難しければ、転職エージェントに相談するのもおすすめ!

転職エージェントに希望を伝えれば、専門医プログラムを持っている病院も優先して紹介してもらえます。

転職エージェントを上手に活用しながら、あなたにぴったりの病院へ就職しましょう。

転職サイトで専門医プログラムのある病院を紹介してもらうのもあり

転職サイトで専門医プログラムのある病院を紹介してもらうのもあり

結局、どの病院のプログラムがいいんだろう?

プログラムを実施している病院の中には、環境が合わない…と感じる病院もあるでしょう。

しかし自分で探すのには限界があり、イメージと現実のギャップに疲弊することもあります。

残念な出会いを避けるため、転職サイトを有効活用していきましょう!

転職サイトでは、希望する環境の整った病院を紹介してくれます。

(例)内科専門医プログラムを希望する場合

  • J-OSLERに使えそうな症例のある病院希望
  • 肺癌症例の多い病院に行きたい
  • 心臓カテーテルの充実した病院に行きたい

希望を伝えておけば、プログラムに空きが出たときに優先して紹介してくれます。

最適な環境で専門医資格の取得を目指し、余裕をもって働ける環境を手に入れましょう!

登録だけしておいて、情報を見ておくのもおすすめだよ!

医師転職ドットコム

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出典:医師転職ドットコム

なんといってもおすすめは医師転職ドットコムです。

その理由は求人数がダントツ多いから。

常に3万件以上の求人と1万件以上の非公開求人を持っています。

エージェントさんの質も高く、とても親身になって相談にのってくれます。

ここだけの話、他の転職サイトでは断られてしまうような相談にも親身になってのってくれます。

相当難しい条件の転職や相当医局をやめにくい状況でも大変頼りになりますよ。

\頼りになる転職サイト/

マイナビDOCTOR

他職種の転職にも強いマイナビDOCTOR

40年以上の実績があるからこそ、案件数・回転率ともに上位。

非公開求人も登録で見られるので情報収集にはおすすめです。

\たくさん情報収集できる/

民間医局

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出典:民間医局

常勤転職もバイトも一気に見られる民間医局

新着求人も多いので常に新しい情報が見られます。

登録すれば医師賠償責任保険も入れるので、うっかり保険に入り忘れた!」も防げます!

\ 医師賠償責任保険も入れて安心 /

【まとめ】医局に入らない選択もアリ!自分が働きやすい環境を探そう!

医局に入らない選択もアリ!自分が働きやすい環境を探そう!

今回は医局に入らない場合に困ることや良かったこと、医局以外で研修医資格を取得する方法について解説しました。

この記事のまとめ
  • 医局に入らないと勤務先を自分で探す必要がある
  • 人との関わりが減るが、自分の好きな場所で働ける
  • 専門医資格は医局に入らなくても取得可能
  • ミスマッチを避けるために必ず病院見学は行く
  • 転職サイトを活用して自分に合った病院と出会おう!

医局に入れば働き口に困ることはありませんが、医局ルールに従う必要はあります。

もし自分の時間を大切にして資格取得を目指すのなら、医局以外の病院を選びましょう。

必ずあなたの味方になってくれる病院があるはずです。

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